現在の三河焼になるまで

江戸末期の天保年間(1830~44)に長州(山口県)から今の愛知県碧南市新川地区に移り住んだ岡本銀造が七輪・コンロ・かまどを製造したのが始まりと言われています。

昭和初期には陶土器工場は156軒あり、耐火性の強い石川県七尾産の珪藻土を内側に使う二重焼きの七輪・コンロができ、かまどや火鉢等と共に三河焼七輪・コンロが全国的に広まりました。
昭和期の三河風景写真

三河陶器の特長

愛知県の碧南市・安城市・西尾市・高浜市で生産されている陶器類は、良質な三河粘土を原料にして製造されるものが多く、七輪・コンロ・火消しつぼ・ホーロク・焼きいもつぼ等の日用品のほか、三河焼の植木鉢として定評のある素焼鉢・駄温鉢・菊鉢・蘭鉢等に幅広く用いられています。
三河焼の使用例写真
三河焼の素焼・赤焼等の植木鉢は粘土のきめは荒いが、水はけが良く通気性に優れ、いぶし焼植木鉢は他産地にはなくインテリア性に富んでいる点が好まれています。

三河焼七輪・コンロは天保年間(1830年)に既に製造されており、長い歴史をもった特産品です。お近くのホームセンターなどで目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
現在は三河粘土と珪藻土を使用した多種多様な七輪・コンロを製造して全国に出荷しています。